明治33年制定の重要物産同業組合法について、組合数1,020、連合会46を数えるものの、成績不良の組合が多く存在する。そのため、農商務省は地方長官、商業会議所、生産調査会に諮問し改正案を検討してきた。特に欧州戦争による輸出貿易の好影響を受け、輸出品の粗製濫造を防ぐため、検査体制の厳格化が必要となった。改正の要点は、組合・連合会の機関を精選し、監督規定を設け、重要輸出品に関する役員・検査員の選任・解任に特別規定を設けることである。
参照した発言:
第37回帝国議会 貴族院 本会議 第12号