第一條 左ニ揭クル物產ノ製造業ヲ營ム者ニハ所得稅法第五條ノ二ノ規定ニ依リ所得稅ヲ免除ス
二 鐵ノ條、竿、テー形アングル形類、軌條、板、線及管(鑄製管ヲ除ク)
四 汽鑵、原動機(機關車ヲ含ム)及動力ヲ以テ運轉スル鐵製ノ機械
五 燐、曹達灰、苛性曹達、硫酸アムモニウム、石炭酸、クロール酸加里及グリセリン
前項第九號ノ物產ノ製造業ニ付テハ動力ヲ以テ運轉スル機械ヲ使用シ幅鯨尺一尺八寸以上及長鯨尺三十尺以上ノ織物ノミヲ製造スル者ニ限ル
第二條 前條ノ製造業ヲ繼續シ又ハ繼續ト認ムヘキ事實アル者ニ付テハ前ノ製造業者カ所得稅ノ免除期間內ニ在ルトキハ其ノ免除期間ヲ繼承シ免除期間內ニ在ラサルトキハ免除ヲ受クルコトヲ得ス
第三條 第一條ノ免除ヲ受ケムトスル者ハ所得稅法第七條又ハ第八條ノ規定ニ依リ所得ヲ申吿スルトキ其ノ旨所轄稅務署ニ申請スヘシ
前項ノ場合ニ於テ第一條ノ製造業ヨリ生スル所得ト其ノ他ノ所得トヲ有スルトキハ第一條ノ製造業ヨリ生スル所得ト其ノ他ノ所得トヲ區別シタル計算書ヲ添附スヘシ
第四條 前條ノ申請アリタルトキハ其ノ免除スヘキ所得ヲ調査シテ申請者ノ所得ヨリ之ヲ控除シ所得稅法第三十五條ノ通知ヲ爲ストキ其ノ金額ヲ附記スヘシ但シ控除ノ結果納稅義務ナキニ至リタルトキハ單ニ其ノ旨通知スヘシ
第五條 第三條ノ申請ヲ爲シタル者ハ收稅官吏ニ於テ必要ト認ムルトキハ帳簿物件ノ檢査ヲ受クヘシ