第六十二條 特許ノ出願又ハ特許權ノ改訂若ハ分割許可ノ出願アリタルトキハ審査官ヲシテ之ヲ査定セシム
前項ノ査定ハ第六十三條ノ場合ヲ除クノ外特許スヘキヤ否又ハ許可スヘキヤ否ヲ決定ス
第六十三條 審査官ハ出願ニ係ル發明カ他人ノ出願ニ係ル發明又ハ特許發明ト牴觸スト認メタル場合ニ於テハ發明牴觸ノ査定ヲ爲スヘシ但シ特許又ハ許可ヲ拒絕スヘキ他ノ理由アリト認メタルトキハ此ノ限ニ在ラス
第六十四條 發明牴觸ノ査定確定シ又ハ審決アリタルトキハ審査官ヲシテ出願者ノ權利確認ノ査定ヲ爲サシム
前項ノ場合ニ於テ特許局長ハ出願者又ハ特許權者ヲシテ權利ニ關スル始末書ヲ差出サシムヘシ
前項始末書ノ差出アリタルトキハ特許局長ハ之ヲ相手方ニ送達シ答辯書ヲ差出サシムヘシ
第七十一條第二項及第七十六條ノ規定ハ權利確認ノ査定ニ之ヲ準用ス
權利確認ノ査定ニ於テハ出願者カ特許又ハ許可ヲ受クヘキ正當權利者ナリヤ否ヲ決定シ其ノ出願ニ對スル許否ヲ表示スヘシ
第六十五條 第六十二條第二項ノ査定又ハ發明牴觸ノ査定ニ不服アル者ハ査定ノ送達ヲ受ケタル日ヨリ六十日以內ニ不服理由書ヲ差出シ再審査ヲ請求スルコトヲ得
再審査ノ請求アリタルトキハ前審査ニ干與セサル審査官ヲシテ更ニ之ヲ査定セシム
第六十七條 審査又ハ再審査ニ關シ必要ナル場合ニ於テハ職權ヲ以テ又ハ當事者ノ申立ニ依リ證據調ヲ爲スコトヲ得
證據調ニ關シテハ民事訴訟法中證據調ニ關スル規定ヲ準用ス但シ特許局ニ於テ爲ス證據調ニ關シテハ罰金ノ言渡ヲ爲シ又ハ勾引ヲ命スルコトヲ得ス
證據調ハ所要ノ事務ヲ取扱フヘキ地ノ區裁判所其ノ他區裁判所ノ事務ヲ行フ官廳ニ之ヲ囑託スルコトヲ得
第六十八條 本法ニ規定スルモノノ外審査又ハ再審査ニ關スル書類ニシテ送達スヘキモノ及送達ニ關スル規程ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム