明治39年4月に大蔵省内に税法審査委員会を設置し、同年12月に審査を終えた後、さらに貴衆両院議員や有識者による税法整理案審査会を設けて慎重な審議を行った。この整理案は、財政経済両面からの利害得失を検討し、財政上の要求を損なわない範囲で経済的障害を除去し、国庫の充実と産業発達の両立を図ることを主眼とした。また、租税負担の不均衡解消も目的とした。整理の結果、明治40年度予算比で約200万円の減収となったが、戦後経営の財政計画上、新たな歳入増加の必要性から、酒税と砂糖消費税の増徴および石油税の新設を行うこととなった。
参照した発言:
第24回帝国議会 衆議院 本会議 第3号