税法整理と増税を行う必要性から、酒税、砂糖消費税、石油税の3種の間接税について増税を提案する。間接税は社会の発達に伴い収入が増加し、国民が均一に負担できる特徴がある。また、欧州諸国でも間接税を重視する傾向にあることから、この3種の税目を選定した。増税による収入見込みは2,500万円程度だが、初年度の収入は僅少に留まる。財政の健全性維持のため、既定歳出の繰り延べや各省の新規要求削減に加え、将来の財政難を回避する観点から、増税はやむを得ない措置である。
参照した発言:
第24回帝国議会 衆議院 地租条例中改正法律案外二十九件委員会 第2号