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(酒造税法中改正法律)
法令番号: 法律第十八號
公布年月日: 明治41年3月16日
法令の形式: 法律
被改正法
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改正:
酒造税法
改正:
非常特別税法
国立国会図書館『官報』
国立国会図書館『法令全書』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル酒造稅法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十一年三月十六日
內閣總理大臣 侯爵 西園寺公望
大藏大臣 松田正久
法律第十八號
酒造稅法中左ノ通改正ス
第四條第一項ヲ左ノ如ク改ム
酒類ヲ製造スル者ニハ其ノ造石數ニ應シ左ノ割合ヲ以テ造石稅ヲ課ス
第一種 酒精分二十度以下ノ淸酒、濁酒、白酒及酒精分三十度以下ノ味淋、燒酎 一石ニ付 金二十圓
第二種 酒精分三十五度以下ノ燒酎 一石ニ付 金二十五圓
第三種 酒精分四十度以下ノ燒酎 一石ニ付 金三十圓
第四種 酒精分四十五度以下ノ燒酎 一石ニ付 金三十五圓
第五種 酒精分二十度ヲ超ユル淸酒、濁酒、白酒、酒精分三十度ヲ超ユル味淋及酒精分四十五度ヲ超ユル燒酎 一石ニ付 酒精分一度每ニ金一圓
第七條
第三十三條ニ依リ酒類製造ノ免許ヲ取消シタルトキ又ハ酒類ヲ製造スル者納稅保證物ノ免除ヲ得スシテ保證物ノ提供ヲ爲ササルトキハ前條ノ納期ニ拘ラス造石稅ノ全部又ハ一部ヲ徵收スルコトヲ得
前項ノ場合及國稅徵收法第四條ノ一ニ依リ造石稅ヲ徵收スル場合ニ於テハ納稅ノ擔保トシテ酒類ヲ差押フルコトヲ得
第二十二條
免許ヲ受ケスシテ酒類ヲ製造シタル者ハ三十圓以上五千圓以下ノ罰金ニ處シ仍其ノ製造ニ係ル酒類及其ノ容器、器具、器械ヲ沒收ス
前項ノ酒類ニ付テハ第六條ノ納期ニ拘ラス其ノ造石稅ヲ徵收ス
第三十三條
第二十四條乃至第二十八條ニ依リ處罰又ハ處分セラレタル者ニ對シテハ政府ハ酒類製造ノ免許ヲ取消スコトヲ得
前項ニ依リ免許ヲ取消シタル場合ニ於テ必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ一定ノ期間內製成其ノ他必要ノ行爲ヲ繼續セシムルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ本法ノ規定ヲ適用ス
第三十四條中「製造ヲ廢止スルモ」ヲ「製造ノ免許ヲ取消サレタル場合ニ於テモ」ニ改ム
第三十五條ノ二
此ノ稅法ヲ施行セサル地ニ於テ製造シタル酒類ハ此ノ稅法ト同一ノ稅率ヲ有スル法規ヲ其ノ地ニ於テ施行スル迄ハ此ノ稅法施行地ニ移入スルコトヲ得ス犯ス者ハ其ノ酒類ノ石數ニ應シ第四條ノ稅率ニ從テ算出シタル稅額五倍ニ相當スル罰金ニ處ス但シ五十圓ヲ下ルコトヲ得ス
前項ノ酒類及其ノ容器ハ何人ノ所有ニ屬スルヲ問ハス之ヲ沒收ス
第三十八條乃至第四十條ヲ削ル
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ第三十八條削除ニ關スル規定ハ明治四十一年十月一日ヨリ之ヲ施行ス
非常特別稅法中酒造稅法ニ依ル酒類及沖繩縣酒類出港稅ニ關スル規定ハ之ヲ廢止ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル酒造税法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十一年三月十六日
内閣総理大臣 侯爵 西園寺公望
大蔵大臣 松田正久
法律第十八号
酒造税法中左ノ通改正ス
第四条第一項ヲ左ノ如ク改ム
酒類ヲ製造スル者ニハ其ノ造石数ニ応シ左ノ割合ヲ以テ造石税ヲ課ス
第一種 酒精分二十度以下ノ清酒、濁酒、白酒及酒精分三十度以下ノ味淋、焼酎 一石ニ付 金二十円
第二種 酒精分三十五度以下ノ焼酎 一石ニ付 金二十五円
第三種 酒精分四十度以下ノ焼酎 一石ニ付 金三十円
第四種 酒精分四十五度以下ノ焼酎 一石ニ付 金三十五円
第五種 酒精分二十度ヲ超ユル清酒、濁酒、白酒、酒精分三十度ヲ超ユル味淋及酒精分四十五度ヲ超ユル焼酎 一石ニ付 酒精分一度毎ニ金一円
第七条
第三十三条ニ依リ酒類製造ノ免許ヲ取消シタルトキ又ハ酒類ヲ製造スル者納税保証物ノ免除ヲ得スシテ保証物ノ提供ヲ為ササルトキハ前条ノ納期ニ拘ラス造石税ノ全部又ハ一部ヲ徴収スルコトヲ得
前項ノ場合及国税徴収法第四条ノ一ニ依リ造石税ヲ徴収スル場合ニ於テハ納税ノ担保トシテ酒類ヲ差押フルコトヲ得
第二十二条
免許ヲ受ケスシテ酒類ヲ製造シタル者ハ三十円以上五千円以下ノ罰金ニ処シ仍其ノ製造ニ係ル酒類及其ノ容器、器具、器械ヲ没収ス
前項ノ酒類ニ付テハ第六条ノ納期ニ拘ラス其ノ造石税ヲ徴収ス
第三十三条
第二十四条乃至第二十八条ニ依リ処罰又ハ処分セラレタル者ニ対シテハ政府ハ酒類製造ノ免許ヲ取消スコトヲ得
前項ニ依リ免許ヲ取消シタル場合ニ於テ必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ一定ノ期間内製成其ノ他必要ノ行為ヲ継続セシムルコトヲ得此ノ場合ニ於テハ本法ノ規定ヲ適用ス
第三十四条中「製造ヲ廃止スルモ」ヲ「製造ノ免許ヲ取消サレタル場合ニ於テモ」ニ改ム
第三十五条ノ二
此ノ税法ヲ施行セサル地ニ於テ製造シタル酒類ハ此ノ税法ト同一ノ税率ヲ有スル法規ヲ其ノ地ニ於テ施行スル迄ハ此ノ税法施行地ニ移入スルコトヲ得ス犯ス者ハ其ノ酒類ノ石数ニ応シ第四条ノ税率ニ従テ算出シタル税額五倍ニ相当スル罰金ニ処ス但シ五十円ヲ下ルコトヲ得ス
前項ノ酒類及其ノ容器ハ何人ノ所有ニ属スルヲ問ハス之ヲ没収ス
第三十八条乃至第四十条ヲ削ル
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ第三十八条削除ニ関スル規定ハ明治四十一年十月一日ヨリ之ヲ施行ス
非常特別税法中酒造税法ニ依ル酒類及沖縄県酒類出港税ニ関スル規定ハ之ヲ廃止ス
本文
詳細・沿革