第一條 度量衡器ノ種類、形狀及物質ヲ定ムルコト左ノ如シ
第三條 度量衡器ノ物質又ハ構造ニ因ル必要ナル使用ノ制限ハ農商務大臣ノ定ムル所ニ依ル
甲種檢定ハ左ノ各號ノ一ニ該當スル度量衡器ニ付農商務大臣之ヲ行フ
一 五厘未滿又ハ一「ミリメートル」未滿ノ目盛アル度器
一 一勺ノ五分ノ一以下又ハ一「センチリットル」ノ五分ノ一以下ノ目盛アル量器
一 一厘未滿又ハ一「センチグラム」未滿ノ分銅及之ヲ含メル組分銅
乙種檢定ハ前項ニ該當セサル度量衡器ニ付地方長官之ヲ行フ
地方長官ハ市長、町村長及之ニ準スヘキ者ヲシテ度量衡器ノ取締ヲ行ハシムルコトヲ得
第六條 營業ノ目的ニ使用スル度量衡器ノ臨檢ハ每年一囘以上之ヲ行フ
第七條 度量衡器ニシテ第一條及第二條ノ規定ニ適合シ農商務大臣ノ定ムル構造ヲ具備スルモノハ合格トス
第八條 檢定ニ於テ合格シタル度量衡器ニハ檢定證印ヲ附スヘシ
檢定證印アル度量衡器ニシテ檢定又ハ臨檢ニ於テ合格セサルモノアルトキハ之ニ檢定消印ヲ附シ又ハ檢定證印ヲ抹消スヘシ
第九條 地方長官必要ト認ムルトキハ營業ノ目的ニ使用スル甲種檢定ヲ受ケタル度量衡器ノ所有者又ハ管理者ニ對シ檢定ノ爲行政廳ニ其ノ度量衡器ノ提出ヲ命スルコトヲ得
第十條 檢定ヲ受ケタル度量衡器ニシテ檢定消印ヲ附セラレタルモノ、檢定證印ヲ抹消セラレ若ハ其ノ識別シ難キニ至リタルモノ又ハ修覆若ハ加工シタルモノハ檢定ノ效力ヲ失フ但シ度量衡法第九條第三項ノ場合ハ此ノ限ニ在ラス
第十一條 度量衡器ノ檢定ヲ請求スルモノハ左ノ檢定料ヲ納ムヘシ
二段以上目盛シタルモノニ付テハ一段每ニ檢定料ヲ納ムヘシ
第十二條 度量衡器ヲ製作シ、修覆シ又ハ販賣セムトスル者ハ度器、量器又ハ衡器ニ付各別ニ營業所一箇所每ニ免許ヲ受クヘシ
第十三條 度量衡器ノ製作、修覆又ハ販賣ノ免許年限ハ十五箇年トス
第十四條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ度量衡器ノ製作者、修覆者又ハ販賣者タルコトヲ得ス
一 禁錮以上ノ刑ニ處セラレ赦免又ハ滿期後三箇年ヲ經サル者
一 度量衡法第十四條ノ處分ヲ受ケ爾後三箇年ヲ經サル者
一 家資分散又ハ破產ノ宣吿ヲ受ケ其ノ確定シタルトキヨリ復權ノ決定確定ニ至ル迄ノ者
第十五條 度量衡器ノ製作、修覆又ハ販賣ノ免許ヲ受クル者ハ左ノ免許料ヲ納ムヘシ
第十六條 檢定料及免許料ハ收入印紙ヲ以テ之ヲ納ムヘシ
第十七條 度量衡器ノ製作、修覆又ハ販賣ノ免許ヲ受クル者ハ左ノ身元保證金ヲ納ムヘシ
前項ノ身元保證金ハ農商務大臣ノ指定スル有價證券ヲ以テ之ヲ納ムルコトヲ得