(台湾ニ於テ地方税支弁ノ俸給ヲ受クル文官判任以上ノ学校職員ノ退隠料及遺族扶助料ニ関スル法律)
法令番号: 法律第七十七號
公布年月日: 明治33年3月31日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル臺灣ニ於テ地方稅支辨ノ俸給ヲ受クル文官判任以上ノ學校職員ノ退隱料及遺族扶助料ニ關スル法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十三年三月三十日
內閣總理大臣 侯爵 山縣有朋
內務大臣 侯爵 西鄕從道
法律第七十七號
第一條 臺灣ニ在勤スル地方稅支辨ノ俸給ヲ受クル文官判任以上ノ學校職員及其ノ遺族ハ本法ノ規定ニ依リ退隱料及遺族扶助料ヲ受クルノ權利ヲ有ス
第二條 明治二十三年法律第九十一號及之ニ基ツキテ發シタル勅令ハ前條ノ學校職員及其ノ遺族ニ之ヲ準用ス但シ同法中府縣知事ノ職務ハ縣知事又ハ廳長、文部大臣ノ職務ハ臺灣總督之ヲ行ヒ同法第十條中府縣郡市町村ノ負擔トナルヘキ經費ハ地方稅ヲ以テ之ヲ支辨ス
第三條 第一條ノ學校職員ノ臺灣ニ於ケル在職年數ハ臺灣ニ在勤スル文官判任以上ノ者ニシテ國庫ヨリ俸給ヲ受クル者ニ準シテ之ヲ計算ス
第一條ノ學校職員臺灣ニ於テ風土病又ハ流行病ニ罹リタル場合ニ關シテハ臺灣ニ在勤スル文官判任以上ノ者ニシテ國庫ヨリ俸給ヲ受クル者ニ準シテ退隱料ヲ給ス
第一條ノ學校職員前項ニ該當シ之カ爲死亡シタル者ノ遺族ハ臺灣ニ在勤スル文官判任以上ノ者ニシテ國庫ヨリ俸給ヲ受クル者ノ遺族ニ準シ扶助料ヲ給ス
第四條 明治二十九年法律第十三號及之ニ基ツキテ發シタル勅令ハ第一條ノ學校職員ニ關シテ之ヲ準用ス
第五條 臺灣人ニシテ地方稅支辨ノ俸給ヲ受クル文官判任以上ノ學校職員及其ノ遺族ハ第二條及第四條ノ規定ニ依リ退隱料及遺族扶助料ヲ受クルノ權利ヲ有ス
附 則
本法ハ明治三十三年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル台湾ニ於テ地方税支弁ノ俸給ヲ受クル文官判任以上ノ学校職員ノ退隠料及遺族扶助料ニ関スル法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十三年三月三十日
内閣総理大臣 侯爵 山県有朋
内務大臣 侯爵 西郷従道
法律第七十七号
第一条 台湾ニ在勤スル地方税支弁ノ俸給ヲ受クル文官判任以上ノ学校職員及其ノ遺族ハ本法ノ規定ニ依リ退隠料及遺族扶助料ヲ受クルノ権利ヲ有ス
第二条 明治二十三年法律第九十一号及之ニ基ツキテ発シタル勅令ハ前条ノ学校職員及其ノ遺族ニ之ヲ準用ス但シ同法中府県知事ノ職務ハ県知事又ハ庁長、文部大臣ノ職務ハ台湾総督之ヲ行ヒ同法第十条中府県郡市町村ノ負担トナルヘキ経費ハ地方税ヲ以テ之ヲ支弁ス
第三条 第一条ノ学校職員ノ台湾ニ於ケル在職年数ハ台湾ニ在勤スル文官判任以上ノ者ニシテ国庫ヨリ俸給ヲ受クル者ニ準シテ之ヲ計算ス
第一条ノ学校職員台湾ニ於テ風土病又ハ流行病ニ罹リタル場合ニ関シテハ台湾ニ在勤スル文官判任以上ノ者ニシテ国庫ヨリ俸給ヲ受クル者ニ準シテ退隠料ヲ給ス
第一条ノ学校職員前項ニ該当シ之カ為死亡シタル者ノ遺族ハ台湾ニ在勤スル文官判任以上ノ者ニシテ国庫ヨリ俸給ヲ受クル者ノ遺族ニ準シ扶助料ヲ給ス
第四条 明治二十九年法律第十三号及之ニ基ツキテ発シタル勅令ハ第一条ノ学校職員ニ関シテ之ヲ準用ス
第五条 台湾人ニシテ地方税支弁ノ俸給ヲ受クル文官判任以上ノ学校職員及其ノ遺族ハ第二条及第四条ノ規定ニ依リ退隠料及遺族扶助料ヲ受クルノ権利ヲ有ス
附 則
本法ハ明治三十三年四月一日ヨリ之ヲ施行ス