第二條 一筆ノ土地中一部分左ノ事項ニ該當スルトキハ之ヲ分割ス
第三條 地租條例第四條ニ依リ地租ヲ免スヘキ公立學校地、鄕村社地ハ借地ニアラサルモノニ限ル
第四條 第一類地ヲ第二類地ニ變換スルモノヲ地類變換ト謂フ
第五條 地目變換又ハ地類變換ノ後五年以內ニ於テ更ニ地目變換又ハ地類變換ヲ爲シタルトキハ再度ノ變換ヨリ六年目ニ至リ其ノ地目ニ對スル修正地價ニ依リ地租ヲ徵收ス
第六條 地目變換ノ後五年以內ニ於テ開墾ヲ爲ストキハ開墾著手ノ年ヨリ十年目又ハ鍬下年期明ニ至リ其ノ成功部分ノ地價ヲ修正シテ地租ヲ徵收ス
地類變換ヲ爲シタル後五年以內ニ於テ再ヒ第一類地トナストキハ變換ヲ取消シタルモノトス其ノ當初ノ地目ト異リタル第一類地ト爲ストキハ地目變換ヲ爲シタルモノトス
第七條 開墾著手後十年以內又ハ鍬下年期中ニ於テ地目ヲ變換シタルトキハ開墾ハ廢止シタルモノトシ變換ヨリ六年目ニ至リ其ノ地目ニ對スル修正地價ニ依リ地租ヲ徵收ス
第八條 地目變換若ハ地類變換ヲ爲シタル後五年以內ニ於テ荒地免租年期ノ許可ヲ受ケタルトキハ變換ヲ取消シタルモノトス其ノ荒地免租年期明ニ至リ當初ノ地目ト異リタル土地ト爲シタルトキハ其ノ地目ニ依リ地價ヲ修正シ地租ヲ徵收ス
第九條 地租條例第十條第一項ニ違犯スル者其ノ變換ヨリ六年目以後ニ於テ發覺シタルトキハ其ノ發覺ノ年ニ於テ現地目ニ依リ地價ヲ修正シ其ノ年ヨリ修正地價ニ依リ地租ヲ徵收ス
第十條 地目變換又ハ開墾ニシテ許可ヲ受クルコトヲ要スルモノハ許可出願ヲ以テ屆出ト看做ス
第十一條 官有地ヲ開拓シ又ハ官有ノ水面ヲ埋立民有ニ歸セシ土地ニ付鍬下年期又ハ新開免租年期ノ許可ヲ請ハサルトキハ其ノ地ノ現況ニ依リ地價ヲ定ム
第十二條 荒地免租年期中又ハ低價年期中土地ノ形狀ヲ變更スルコトアルモ地目變換地類變換又ハ開墾ト看做サス
第十三條 荒地免租年期中又ハ低價年期中再ヒ荒地トナリ免租年期ノ許可ヲ受ケタルトキハ前ニ受ケタル荒地免租年期又ハ低價年期ハ消滅ス
第十四條 地租條例第十六條第十八條第二十條第二十一條第二十三條第二十四條及森林法第五十六條ニ依リ鍬下年期、地價据置年期、免租年期、繼年期又ハ低價年期ヲ受ケントスル者ハ稅務管理局長ニ願出ツヘシ
第十五條 左ノ場合ニ於テハ所有者ハ稅務管理局長ニ屆出ツヘシ
一 有租地ヲ用惡水路、溜池、堤塘、井溝、鐵道用地、公衆ノ用ニ供スル道路、水道用地及傳染病院、隔離病舍、隔離所、消毒所ノ敷地ト爲ストキ
三 開墾ヲ爲サムトスルトキ、開墾成功シタルトキ又ハ開墾ヲ廢止シタルトキ
四 官有地ヲ開拓シ又ハ官有ノ水面ヲ埋立民有ニ歸セシ土地ニ付鍬下年期又ハ新開免租年期ヲ請ハサルトキ
五 鍬下年期明、地價据置年期明、新開免租年期明、荒地免租年期明、低價年期明ニ至リタルトキ
六 數筆ノ土地ヲ合併シ又ハ一筆ノ土地ヲ分割セムトスルトキ
前項ノ場合ニ於テ地價ノ設定又ハ修正ヲ要スルトキハ實地ノ情況ニ依リ近傍ノ類地ト其ノ地力ヲ比較シ相當ノ地位等級ヲ見積リ土地ノ測量圖ト共ニ書面ヲ差出スヘシ
第十六條 地租ヲ納ムヘキ者其ノ所有土地所在地ノ市區町村內ニ住所又ハ居所ヲ有セサルトキハ地租ニ關スル事務ヲ管理セシムル爲其ノ市區町村內ニ住居スル者ヲ納稅管理人ト爲シ其ノ市區町村長又ハ戶長ニ申吿スヘシ