日清戦争の賠償金を処理するため、特別会計を設ける必要が生じた。賠償金は1895年度から数年間にわたり清国より受け取り、支払いも必要に応じて漸次行うため、一般会計での処理が困難である。また、賠償金はロンドンで英貨にて受け取る約束となっており、為替や金銀地金での受け取りも想定される。そのため日本銀行に取り扱わせる必要があり、さらに日本銀行は受け取った英貨や金銀地金を担保に兌換券を発行し、政府に貸し付けることで支払いの便宜を図ることができるよう規定を設けた。
参照した発言:
第9回帝国議会 衆議院 償金特別会計法案委員会 第1号