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清国並朝鮮国駐在領事裁判規則
法令番号: 勅令第七十一號
公布年月日: 明治21年10月24日
法令の形式: 勅令
沿革
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廃止:
明治32年3月20日 法律第70号
国立国会図書館『官報』
国立国会図書館『法令全書』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕淸國並朝鮮國駐在領事裁判規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十一年十月二十三日
內閣總理大臣 伯爵 黑田淸隆
外務大臣 伯爵 大隈重信
司法大臣 伯爵 山田顯義
勅令第七十一號
淸國並朝鮮國駐在領事裁判規則
第一條
淸國幷朝鮮國駐在ノ日本帝國領事ハ其管轄內ニ在ル日本人民ニ對スル民事訴訟及ヒ公訴私訴ニシテ治安裁判所違警罪裁判所始審裁判所輕罪裁判所ノ權限ニ屬スルモノヲ審判スルノ權ヲ有ス但治安裁判所違警罪裁判所ノ權限ニ屬スル訴件ニ付領事ノ爲シタル裁判ハ終審ノ裁判ナリトス
第二條
豫審判事ノ職務ハ領事之ヲ行ヒ檢察官ノ職務ハ副領事警察官若クハ領事館書記生之ヲ行フ
第三條
裁判所書記ノ職務ハ領事館書記生若クハ其他ノ館員之ヲ行フ
第四條
輕罪ニ付テハ豫審ヲ爲サヽルモノトス
第五條
重罪ニ關スル豫審ノ手續及ヒ豫審終結ノ言渡ニ付故障ヲ爲スコトヲ許サス但豫審終結ノ言渡ニ對シテハ直ニ上吿ヲ爲スコトヲ得
第六條
治罪法ニ定ムル忌避囘避ノ規則ハ之ヲ適用セス
第七條
民事訴訟及ヒ公訴私訴ノ裁判ニ對スル控訴ハ長崎控訴院重罪ニ係ル公判ハ長崎重罪裁判所ノ管轄トス
第八條
民事訴訟及ヒ私訴ノ裁判ニ對スル控訴上吿ハ本人若クハ代言人ノ出廷ヲ要セス書面ヲ以テ之ヲ爲スコトヲ得禁錮ノ言渡ヲ除クノ外公訴ノ裁判ニ對スル控訴モ亦同シ
第九條
此規則ニ於テ領事ト稱スルハ總領事領事又ハ其代理及ヒ委任狀ヲ有シタル副領事又ハ其代理ヲ云フ
朕清国並朝鮮国駐在領事裁判規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十一年十月二十三日
内閣総理大臣 伯爵 黒田清隆
外務大臣 伯爵 大隈重信
司法大臣 伯爵 山田顕義
勅令第七十一号
清国並朝鮮国駐在領事裁判規則
第一条
清国並朝鮮国駐在ノ日本帝国領事ハ其管轄内ニ在ル日本人民ニ対スル民事訴訟及ヒ公訴私訴ニシテ治安裁判所違警罪裁判所始審裁判所軽罪裁判所ノ権限ニ属スルモノヲ審判スルノ権ヲ有ス但治安裁判所違警罪裁判所ノ権限ニ属スル訴件ニ付領事ノ為シタル裁判ハ終審ノ裁判ナリトス
第二条
予審判事ノ職務ハ領事之ヲ行ヒ検察官ノ職務ハ副領事警察官若クハ領事館書記生之ヲ行フ
第三条
裁判所書記ノ職務ハ領事館書記生若クハ其他ノ館員之ヲ行フ
第四条
軽罪ニ付テハ予審ヲ為サヽルモノトス
第五条
重罪ニ関スル予審ノ手続及ヒ予審終結ノ言渡ニ付故障ヲ為スコトヲ許サス但予審終結ノ言渡ニ対シテハ直ニ上告ヲ為スコトヲ得
第六条
治罪法ニ定ムル忌避回避ノ規則ハ之ヲ適用セス
第七条
民事訴訟及ヒ公訴私訴ノ裁判ニ対スル控訴ハ長崎控訴院重罪ニ係ル公判ハ長崎重罪裁判所ノ管轄トス
第八条
民事訴訟及ヒ私訴ノ裁判ニ対スル控訴上告ハ本人若クハ代言人ノ出廷ヲ要セス書面ヲ以テ之ヲ為スコトヲ得禁錮ノ言渡ヲ除クノ外公訴ノ裁判ニ対スル控訴モ亦同シ
第九条
此規則ニ於テ領事ト称スルハ総領事領事又ハ其代理及ヒ委任状ヲ有シタル副領事又ハ其代理ヲ云フ
本文
詳細・沿革