水は生命の源であり、地球上を循環しながら生態系に恩恵を与え、人々の生活や産業、文化の発展に重要な役割を果たしてきた。我が国は森林が多いことで水循環の恩恵を受け、豊かな社会と独自の文化を築いてきた。しかし近年、都市部への人口集中、産業構造の変化、地球温暖化による気候変動等により水循環に変化が生じ、渇水、洪水、水質汚濁、生態系への影響等の問題が顕著になっている。このような状況を踏まえ、水が人類共通の財産であることを再認識し、健全な水循環を維持・回復するための施策を包括的に推進することが不可欠であることから、水循環に関する施策を総合的かつ一体的に推進するため、所要の措置を講じようとするものである。
参照した発言:
第186回国会 参議院 国土交通委員会 第3号