科学研究費補助金は、全国の大学等の研究機関の研究者による学術研究への助成制度として、その配分業務の多くを日本学術振興会が実施している。現行制度では単年度ごとの助成だが、学術研究は事前の計画通りに進まないことも多く、研究の進展に応じた研究費使用の柔軟化が求められている。また、平成21年の附帯決議でも基金活用等による柔軟な支出の実現が全会一致で決議された。そこで、複数年度にわたる研究費使用を可能にするため、日本学術振興会に学術研究助成のための基金を設置する等の措置を講ずるものである。
参照した発言:
第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第6号