電気通信事業法の一部を改正する法律
法令番号: 法律第79号
公布年月日: 平成12年5月19日
法令の形式: 法律

改正対象法令

提案理由 (AIによる要約)

情報通信技術の進展や規制改革により、電気通信分野では多数の事業者が参入し市場が急速に拡大している。また、電気通信分野は社会経済の基盤として経済発展の原動力であり、経済構造改革の推進に重要な役割を果たすことが期待されている。電気通信市場の更なる活性化のためには、事業者間の公正な競争促進が不可欠である。そこで、接続料の原価算定方法として長期増分費用方式を導入し、接続料の低廉化を図ることを目的として本法案を提出するものである。

参照した発言:
第147回国会 衆議院 逓信委員会 第7号

審議経過

第147回国会

衆議院
(平成12年4月13日)
(平成12年4月19日)
(平成12年4月20日)
(平成12年4月26日)
(平成12年4月27日)
参議院
(平成12年5月12日)
電気通信事業法の一部を改正する法律をここに公布する。
御名御璽
平成十二年五月十九日
内閣総理大臣 森喜朗
法律第七十九号
電気通信事業法の一部を改正する法律
電気通信事業法(昭和五十九年法律第八十六号)の一部を次のように改正する。
第三十六条第三項中「第三十八条の二第四項」を「第三十八条の二第五項」に改める。
第三十八条の二第二項中「第四項」を「第五項」に改め、同条第十四項中「第四項」を「第五項」に改め、同項を同条第十六項とし、同条第十三項第二号中「第六項」を「第七項」に改め、同項を同条第十五項とし、同条第十二項中「第六項」を「第七項」に改め、同項を同条第十四項とし、同条第十一項を同条第十三項とし、同条第十項中「第一種電気通信事業者は、」の下に「第四項に規定する接続料にあつては第二項の認可を受けた後五年を超えない範囲内で郵政省令で定める期間を経過するごとに、それ以外の接続料にあつては」を加え、「ときは、これ」を「ときに、通信量等の記録及び前項の規定による会計の整理の結果」に改め、同項を同条第十二項とし、同条第九項を同条第十一項とし、同条第八項を同条第九項とし、同項の次に次の一項を加える。
10 指定電気通信設備を設置する第一種電気通信事業者は、郵政省令で定めるところにより、当該指定電気通信設備との接続に係る第三項第一号ロの郵政省令で定める機能ごとに、通信量又は回線数その他郵政省令で定める事項(第十二項において「通信量等」という。)を記録しておかなければならない。
第三十八条の二第七項を同条第八項とし、同条第四項から第六項までを一項ずつ繰り下げ、同条第三項の次に次の一項を加える。
4 前項第二号の郵政省令で定める方法(同項第一号ロの郵政省令で定める機能のうち、高度で新しい電気通信技術の導入によつて、指定電気通信設備との接続による当該機能に係る電気通信役務の提供の効率化が相当程度図られると認められるものとして郵政省令で定める機能に係る接続料について定めるものに限る。)は、指定電気通信設備を通常用いることができる高度で新しい電気通信技術を利用した効率的なものとなるように新たに構成するものとした場合に当該指定電気通信設備との接続により当該指定電気通信設備によつて提供される電気通信役務に係る通信量又は回線数の増加に応じて増加することとなる当該指定電気通信設備に係る費用を勘案して原価を算定するものでなければならない。
第三十八条の三第二項中「前条第四項」を「前条第五項」に改める。
第九十四条第十号中「第七項若しくは第九項」を「第五項、第八項、第十一項若しくは第十二項」に改め、同条第十三号中「第三十八条の二第六項」を「第三十八条の二第七項」に改める。
第百七条第五号中「第三十八条の二第五項」を「第三十八条の二第六項」に改める。
第百九条第一号中「第三十一条の二」の下に「又は第三十八条の二第十項」を加える。
第百十一条第一号中「第三十八条の二第八項」を「第三十八条の二第九項」に改め、同条第四号中「第三十八条の二第七項」を「第三十八条の二第八項」に改める。
第百十三条第二号中「第三十八条の二第九項」を「第三十八条の二第十一項」に改める。
附 則
(施行期日)
1 この法律は、公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。ただし、次項の規定は、公布の日から施行する。
(審議会への諮問)
2 郵政大臣は、この法律の施行前においても、改正後の電気通信事業法第三十八条の二第四項又は第十二項の郵政省令の制定のために、同法第九十四条の政令で定める審議会に諮問することができる。
郵政大臣 前島英三郎
内閣総理大臣 森喜朗