林業改善資金助成制度は、林業生産の高度化や労働安全衛生施設の導入、後継者養成のための無利子資金貸付を通じて、林業の発展に寄与してきた。しかし近年、林業就業者の減少・高齢化が進行し、特に後継者が著しく減少して担い手の脆弱化が危惧されている。優れた技術と経営感覚を持つ担い手の養成確保と、福利厚生の充実による労働者確保が急務となっている。また、資金の償還期間や保証制度について、借受者の利便性向上の観点から見直しが求められている。このような状況を踏まえ、次代を担う林業者の養成確保等を図るため、本資金制度を改正する必要がある。
参照した発言:
第126回国会 参議院 農林水産委員会 第4号