国際通貨基金(IMF)は1988年6月、債務問題の解決等に向けた資金基盤強化のため、出資総額を50%増加させる第九次増資を決議した。この決議では、日本の出資額を現行の42億2330万SDRから82億4150万SDRに増額することが提案された。これにより日本の出資比率は第5位から、ドイツとともに第2位に上昇する。日本は世界的な資金需要への対応等に果たすIMFの重要な役割を踏まえ、第九次増資の早期発効が必要との見地から、この増資提案を受け入れることとした。本法律案は、この出資額の増額に応じるため、IMFへの出資可能額を引き上げる等の改正を行うものである。
参照した発言:
第120回国会 衆議院 大蔵委員会 第13号