麦は国民の主食として米と並ぶ重要な農産物であり、土地利用型作物や水田農業における転作・裏作作物としても重要な位置を占めている。現在、生産性向上と実需者ニーズに即した品質向上が課題となっているが、現行の食糧管理法では、昭和25、26年産麦の政府買入価格の平均にパリティ指数を乗じた価格を下回らないと規定されている。しかし、当時と現在では生産構造が大きく異なり、今日的課題に十分対応できない。そこで、政府買入価格を生産性向上と品質改善に配慮しつつ、生産費、生産条件、需給動向、物価等を参酌して定めることができるよう法改正を行うものである。
参照した発言:
第109回国会 衆議院 農林水産委員会 第2号