特殊土壌地帯における治山、砂防、河川改修、道路防災、農地防災、土地改良などの対策事業は、昭和27年の法制定以来30年間にわたり実施され、災害防除と農業振興の両面で顕著な進歩改善を遂げてきた。しかし、現在なお地域住民は災害による厳しい環境と農業生産力の低位性から脱却できておらず、近年の都市化や開発の進展に伴い、特殊土壌に起因する災害が多発し、その態様も多様化している。このため、法の有効期間を昭和62年3月31日までさらに5カ年間延長し、所期の目的の完全な達成を図ろうとするものである。
参照した発言:
第96回国会 衆議院 建設委員会 第6号