畜産の振興と公衆衛生の向上における獣医師の役割の重要性が増大している。特に、畜産業の発展や畜産食品需要の高まりに対応するため、獣医師に求められる知識・技能の水準向上と多様化が課題となっている。これらの状況を踏まえ、獣医師の資質向上を図るため、獣医師国家試験の受験資格を引き上げることとした。具体的には、現行の大学における4年以上の獣医学課程修了から、大学の獣医学課程修了に加え大学院の獣医学修士課程修了を要件とし、学部と大学院を通じた6年間の獣医学教育を受験資格とするものである。この改正は1978年4月1日から施行され、在学生等には必要な経過措置を講ずることとしている。
参照した発言:
第80回国会 衆議院 農林水産委員会 第16号