簡易生命保険法の一部改正案は、保険金の最高制限額の引き上げと廃疾保険金の支払い制度の改善を目的としている。保険金の最高制限額について、定期保険および一定の養老保険の限度額を現行の五百万円から八百万円に引き上げることで、加入者への保障内容の充実を図る。また、廃疾保険金の支払いについて、従来は保険契約者からの通知があった日を基準としていたが、傷害特約制度等の経験の蓄積により、実際に身体障害の状態となった日を基準とする制度に改める。これらの改正により、社会経済情勢の変化や保険需要の動向に対応しようとするものである。
参照した発言:
第76回国会 衆議院 逓信委員会 第3号