近年の船舶交通量の増大や船舶の大型化に対応し、船舶交通の安全確保と運航能率の向上を図るため、強制水先区を全国主要港湾や狭水道に設定する必要がある。特に東京湾は巨大船や危険物積載船が集中し、海難事故の影響が重大となる可能性があるため、緊急に強制水先区とする必要がある。しかし現行法では対象船舶が一律に定められており、港や水域の実情に応じた設定ができない。そこで、政令で定める港や水域について、その地域の事情を考慮して水先人の乗船を強制する船舶を柔軟に定められるよう、水先法の一部を改正しようとするものである。
参照した発言:
第75回国会 衆議院 運輸委員会 第19号