アジア開発銀行は1966年末に発足し、アジアの開発途上国の経済発展に大きな役割を果たしている。日本は2億ドルを出資する最大の加盟国として同銀行を支援してきた。1971年4月の第4回年次総会での決議に基づき、総額16.5億ドルの増資案が可決され、日本は3億ドルの追加出資を行うこととなった。この追加出資に応じるため、国内法の整備が必要となった。払込資本は追加出資額の5分の1である6千万ドルで、その一部は国債での払込みが認められている。現金払込み分については1972年度予算に26億7600万円を計上している。
参照した発言:
第68回国会 衆議院 大蔵委員会 第30号