近年の食生活の高度化により米の消費量が減少する一方、生産量は品種改良や技術向上により増加し、需給の恒常的な供給過剰状態となっている。政府の古米持ち越し量は昨年10月末で約550万トン、本年10月末には約800万トンに達する見込みである。この事態に対処するため、需給均衡の回復を目指しているが、過剰米の処理策として海外輸出を検討している。ただし、円粒種への嗜好や開発途上国の財政事情により輸出が円滑に進まないため、政府保有米の輸出に際し、長期・低利の延べ払い方式を可能とする法的整備を行うものである。
参照した発言:
第63回国会 衆議院 農林水産委員会 第17号