最近の中小企業を取り巻く経済環境は、労働需給の逼迫、発展途上国への特恵関税供与、資本自由化等の問題に加え、金融引き締めの影響で厳しい状況にある。政府は中小企業金融の円滑化に努めているが、昭和42年度に信用保証協会の代位弁済が急増し、中小企業信用保険公庫の保険準備基金が大幅に減少した。この状況に対処するため、昭和43年度に公庫へ95億円を出資し、うち25億円を保険準備基金に充てることとし、保険事業の円滑な遂行を図るため、公庫法を改正して政府の追加出資に関する規定等を整備しようとするものである。
参照した発言:
第58回国会 衆議院 商工委員会 第3号