日本住血吸虫病は山梨、岡山、広島、佐賀県などで蔓延し、農耕や住民生活に重大な支障を及ぼしている。この疾病を根絶するには、病原虫の中間宿主であるミヤイリガイの絶滅が必要である。昭和32年度から10カ年計画でミヤイリガイの生息地帯における溝渠のコンクリート化を実施してきたが、計画の最終年度である昭和41年度までに完了することが困難な状況となっている。そこで、溝渠新設の基本計画を昭和40年度以降7カ年に改め、日本住血吸虫病の撲滅を図ることを目的として本法律案を提出するものである。
参照した発言:
第48回国会 衆議院 本会議 第43号