農業改良資金助成法の一部改正案の提案理由は以下の通りです。農業改良資金制度は1956年に創設され、国の助成による都道府県特別会計の資金で農業者に無利子貸付を行い、新しい農業技術導入に寄与してきた。しかし最近の農業情勢から、技術面の改善だけでなく、農家生活の改善促進や次世代の農業後継者育成確保が必要となっている。農家生活改善については、生活改良普及員の活動等で推進してきたが、古い慣習に根ざした生活様式には改善の余地が大きく、資金的裏付けが不十分で効果が上がっていない。また後継者育成については、他産業への流出は所得格差や生活環境だけでなく、家族経営内で意欲と能力を伸ばす機会が不足していることも原因となっている。そこで農業改良資金制度を大幅改正し、農家生活改善資金および農業後継者育成資金を無利子貸付金として加え、最長償還期間も3年から5年に延長することとした。
参照した発言:
第46回国会 衆議院 農林水産委員会 第11号