工業生産の発展に伴う地下水くみ上げ量の増加が、大都市で地盤沈下等の障害を引き起こしている。政府は昭和31年に工業用水法を制定し規制を行ってきたが、第二室戸台風による被害を契機に、既設井戸への規制強化を求める声が高まった。そこで、地盤沈下防止を主目的に位置づけ、許可を要する井戸の範囲拡大、既設井戸の使用制限、緊急時の採取制限、工業用水道への転換支援など、より効果的な地盤沈下防止策を講じるため、工業用水法の一部改正を提案するに至った。
参照した発言:
第40回国会 参議院 商工委員会 第17号