てん菜生産振興臨時措置法は、昭和28年の制定以来、作付面積2.8倍、生産量3.2倍という成果を上げてきた。近年では寒地テンサイ糖以外にも、カンショ糖や結晶ブドウ糖などの国内甘味資源の生産が伸長し、府県テンサイの集団化も進んでいる。昭和36年には国内産糖が約33万トンに達し、今後も甘味資源の生産増強が期待できる状況にある。政府は、農業、製造企業、国民生活の各分野で効率的かつ合理的な施策を展開するため検討を進めることとし、当面、昭和37年3月31日で失効する同法の有効期限を1年間延長し、寒地におけるテンサイ糖の政府買い入れ等の措置を継続することとした。
参照した発言:
第40回国会 参議院 農林水産委員会 第8号