医療金融公庫は、私立の病院・診療所等の設置と機能向上に必要な長期低利の資金を融通する目的で昨年7月に設立された。1935年度は29億5千万円の貸付予定で発足し、1月末までに約26億円の貸付決定を行っている。資金需要は旺盛で、私立医療機関の適正な整備・機能向上のため、公庫の資金量増加と経営基盤拡充が必要である。1936年度は貸付額70億円を予定し、資金運用部資金借入金48億円、貸付回収金2億円のほか、一般会計から20億円を出資する。これに伴い、公庫の資本金を10億円から30億円に増額する必要がある。
参照した発言:
第38回国会 衆議院 社会労働委員会 第7号