近年の民事・刑事事件の増加と裁判官不足により、本来合議体で扱うべき複雑困難な事件も一人の裁判官で対応せざるを得ない状況が生じている。また、訴訟の遅延は司法への不信を招き社会的弊害を引き起こす恐れがあるが、訴訟手続等の運営改善だけでは解決が困難である。そこで、第一審における訴訟の適正かつ迅速な処理を図るため、より多くの事件を合議体で扱えるようにするとともに、審理期間の短縮を目指し、判事補の定員を20人増員することを提案するものである。
参照した発言:
第31回国会 参議院 法務委員会 第4号