定期航路における過当競争により、運賃の不安定化や海運業者の経営悪化、輸出入貿易への悪影響が生じている。この問題の主因は、航路安定を担う海運同盟の組織が脆弱なことにあり、それは現行法による厳重な規制に起因する。そこで、海運同盟への規制を可能な限り撤廃し、国際的な慣行となっている自衛手段を認めることで、その安定的機能を発揮させる。また、海運同盟の強化が困難な航路で紛争が発生した場合、運輸大臣による調整措置を可能とする制度を設ける。
参照した発言: 第31回国会 衆議院 運輸委員会 第1号