ジフテリアの発生が近年増加傾向にあり、特に3歳以降の幼児で顕著である。また、1955年度の免疫調査で、この年齢層での免疫効果の著しい低下と、乳児の母体からの免疫効果が生後3ヶ月頃から急速に減少することが判明した。これを踏まえ、予防接種の時期を見直し、第一期接種を生後6-12ヶ月から3-6ヶ月に繰り上げ、新たに第二期接種を第一期接種後12-18ヶ月の間に実施することとした。この改正により、百日咳の予防接種と同時期となるため、混合ワクチンの使用が可能となり、接種者の利便性向上と予防接種の徹底が期待できる。
参照した発言:
第28回国会 衆議院 社会労働委員会 第4号