医師国家試験予備試験及び歯科医師国家試験予備試験の受験資格の特例に関する法律
法令番号: 法律第165号
公布年月日: 昭和32年6月10日
法令の形式: 法律

提案理由 (AIによる要約)

終戦前に朝鮮、満州、台湾、樺太等で医師・歯科医師免許を得て開業していた者や、満州向け医師養成の内地医学校卒業者等に対し、選考・特例試験制度や予備試験受験資格が与えられていたが、これらの期限が切れている。しかし該当者が相当数残っているため、昭和34年12月31日まで予備試験の受験機会を延長し、医師・歯科医師となる道を開くことを目的とする。

参照した発言:
第26回国会 衆議院 社会労働委員会 第52号

審議経過

第26回国会

衆議院
(昭和32年5月16日)
(昭和32年5月16日)
参議院
(昭和32年5月18日)
衆議院
(昭和32年5月19日)
参議院
(昭和32年5月19日)
(昭和32年5月19日)
(昭和32年5月19日)
医師国家試験予備試験及び歯科医師国家試験予備試験の受験資格の特例に関する法律をここに公布する。
御名御璽
昭和三十二年六月十日
内閣総理大臣 岸信介
法律第百六十五号
医師国家試験予備試験及び歯科医師国家試験予備試験の受験資格の特例に関する法律
(医師国家試験予備試験の受験資格の特例)
第一条 従前の規定による中学校若しくは高等女学校の卒業者又は旧専門学校入学者検定規程(大正十三年文部省令第二十二号)により専門学校入学の資格を有するものとして検定された者以上の程度を入学資格とする修業年限三年以上の医学の教習を目的とする学校(医師法(昭和二十三年法律第二百一号)第十一条第一号及び第四十三条の規定による大学及び専門学校を除く。)を卒業した者、同法第三十六条第三項又は第四項の規定により従前の例による試験を受けることができた者(医師等の免許及び試験の特例に関する法律(昭和二十八年法律第百九十二号)第二条の規定の適用を受ける者を除く。)、昭和二十年八月十五日以前に、朝鮮総督の行つた医師試験の第一部試験に合格し、又は満洲国の行つた医師考試の第一部考試に及格した者及び旧専門学校令(明治三十六年勅令第六十一号)による修業年限四年の医学専門学校において第四学年の課程を修了した者は、医師法第十二条の規定にかかわらず、昭和三十四年十二月三十一日までに行われる医師国家試験予備試験を受けることができる。
(歯科医師国家試験予備試験の受験資格の特例)
第二条 歯科医師法(昭和二十三年法律第二百二号)第三十三条第三項又は第四項の規定により従前の例による試験を受けることができた者(医師等の免許及び試験の特例に関する法律第四条の規定の適用を受ける者を除く。)及び昭和二十年八月十五日以前に、朝鮮総督の行つた歯科医師試験の第一部試験に合格し、又は満洲国の行つた歯科医師考試の第一部考試に及格した者は、歯科医師法第十二条の規定にかかわらず、昭和三十四年十二月三十一日までに行われる歯科医師国家試験予備試験を受けることができる。
附 則
この法律は、公布の日から施行する。
厚生大臣臨時代理 国務大臣 鹿島守之助
内閣総理大臣 岸信介