戦後10年が経過し、戦争の記憶が薄れつつある中、戦傷により身体の自由を失った多くの人々への援護が必要である。占領下では実施できなかったが、最近各方面で援護が実現しつつある中、本法案は旧軍人軍属の戦傷病者への援護として、日本国有鉄道の無賃乗車制度を設けるものである。これは戦前の制度を戦後の実情に合わせて復活させるもので、対象者と介護者は政令で定める回数・等級の範囲内で無賃乗車できる。運賃相当額は社会保障の一環として国が負担し、初年度で約3億円を見込んでいる。
参照した発言:
第22回国会 衆議院 運輸委員会 第31号