化学薬品や工業原料を多量に使用する作業場では、有害物質による労働者の口腔内損傷や中毒症状が、咀嚼機能や身体諸器官に障害を与え、作業能率にも影響を及ぼしている。現行法では医師による消化器の健康診断の一部として口腔内診断が行われているが、早期発見・治療の必要性が労働衛生上の観点から強調されてきた。そこで、これら有害物質を使用する作業場の労働者に対し、医師の健康診断に加えて歯科医師による口腔内の健康診断を実施し、労働者の健康維持と作業能率向上を図るため、本改正案を提出するものである。
参照した発言:
第19回国会 参議院 労働委員会 第20号