国民金融公庫は1949年6月に資本金13億円で発足以来、数回の増資と資金運用部資金の導入により、1953年12月末までに累計約640億円の貸付を行ってきた。1954年度も相当の資金需要が予想されるため、一般会計からの出資を20億円増額し、資本金を195億円とする改正を行う。これにより、出資金増加20億円、資金運用部借入金70億円、既往貸付金回収金等約250億円で、合計約340億円の資金を確保できる。また、中小企業金融の重要性に鑑み、国民金融審議会の委員に中小企業庁代表者を新たに加えることとする。
参照した発言:
第19回国会 参議院 大蔵委員会 第8号