国有鉄道は従事員の給与ベース改訂、輸送量増加に伴う経費増、減価償却費等の増額のため、約15%の運賃値上げを申請してきた。運輸省は経済情勢を考慮し、三等運賃・料金は据え置き、一・二等運賃・料金のみ通行税額を外枠にする程度の値上げとする方針を運輸審議会に諮問し、承認を得た。この改正により一・二等普通旅客運賃等は実質約20%の値上げとなる。二等普通定期旅客運賃は現行運賃が割高のため約5%の値上げにとどめた。国鉄財政の収支均衡を図るためのやむを得ない措置として、4月1日からの実施を予定している。
参照した発言:
第19回国会 衆議院 運輸委員会 第8号