中小金融の円滑化の重要性が高まる中、相互銀行の役割も重要性を増している。相互銀行は1951年6月の相互銀行法制定以来、着実に業績を伸ばし、1953年4月末時点で掛金・預金合計額は2,378億円、給付・貸出合計額は2,210億円に達している。このような相互銀行の重要性と業績の進展を踏まえ、金融取引の円滑化と取引者の利便性向上のため、相互銀行に内国為替取引業務を認めることとした。ただし、この業務については個別の相互銀行ごとに大蔵大臣の認可を必要とし、業況等を総合的に判断して慎重に認否を決定することとしている。
参照した発言:
第16回国会 衆議院 大蔵委員会 第12号