現行医師法では医師国家試験予備試験の受験資格が認められていない一定の医学教習校卒業者等に対し、医師への道を開くため特例法が制定された。しかし、昭和22年3月の医学専門学校整備に関する勧奨により廃校となった元福岡県立医学歯学専門学校の第四学年修了者約40名は、他校への転入学が困難であった。これらの者は歯科医師免許を有し医学専門課程も修了しており、現行の特例対象者と同等以上の知識・技能を持ちながら受験資格が認められていない。この不平等を是正するため、これらの者にも医師国家試験予備試験の受験資格を認める特例を設けることを目的として本法案を提案する。
参照した発言:
第15回国会 参議院 厚生委員会 第22号