国営競馬場は12箇所あるが、実際に使用されているのは8競馬場のみである。地方競馬は78競馬場で年間365日実施されており、国営競馬の馬主は出走機会が少なく、経済的危機に直面している。そのため、多くの競走馬が地方競馬へ流出し、国営競馬の存続が危ぶまれている。また、地方競馬では競走馬が酷使され、優良馬の生産地への還元も困難となり、軽種馬資源の枯渇が懸念される。この危機を打開するため、開催不能の国営競馬場の開催回数を他の競馬場で実施することで、馬主経済の改善、国庫収入の増加、優良馬の確保と生産地への還元を図り、健全な競馬の存続を目指すものである。
参照した発言:
第10回国会 参議院 農林委員会 第20号