第八十六條ノ二 税関長ハ前條ノ規定ニ依リ領置シタル物件、帳簿、書類等ニシテ領置ノ必要ナキニ至リタルトキハ其ノ返還ヲ受クベキ者ニ之ヲ還付スベシ
前項ノ規定ニ依リ還付セラレタル物件第八十五條ノ二ノ規定ニ依リ差出又ハ引渡ヲ受ケタル物件ナルトキハ当該物件ノ還付ヲ受ケタル者ハ物件ノ価額ノ百分ノ五ヲ超エ百分ノ二十ヲ超エザル額ノ報労金ヲ拾得者ニ支拂フベシ但シ拾得ノ日ヨリ七日内ニ遺失物法第一條第一項若ハ第十一條第一項、水難救護法第二十四條第一項又ハ本法第八十五條ノ二第一項ノ手続ヲ為サザリシ拾得者及公務上拾得シタル者ハ報労金ヲ請求スルコトヲ得ズ
税関長ハ第一項ノ規定ニ依ル物件ノ還付ヲ受クベキ者ノ所在分明ナラザル為又ハ其ノ他ノ事由ニ依リ其ノ物件ヲ還付シ得ザル場合ニ於テハ其ノ旨ヲ公告スベシ
前項ノ公告後六箇月以内ニ還付ノ請求ナキトキハ其ノ物件ハ国庫ニ帰属ス
第一項ノ物件生活力ヲ有スル動植物ナルトキ、腐敗シ若ハ腐敗ノ虞アルトキ又ハ倉庫若ハ他ノ物件ヲ害スル虞アルトキハ前項ノ期限ニ拘ラズ之ヲ公売ニ付スルコトヲ得
遺失物法第六條ノ規定ハ第二項ノ報労金ノ請求ニ第五十一條ノ二及第五十二條ノ規定ハ前項ノ公売ニ付之ヲ準用ス