国民金融公庫は、国民大衆の資金需要に応えるため、昨年12月末までに普通小口貸付42億4千万円の貸付を実施し、一般金融機関からの融資が困難な国民大衆の生活再建と経済復興に寄与してきた。1951年度も公庫への資金需要は高水準が予想されるため、円滑な資金供給を図るべく、公庫の資本金を40億円から60億円に増額する。この20億円の増資と既往の貸付金回収金により、1952年度は約50億円の新規資金が確保される見込みである。
参照した発言: 第10回国会 参議院 大蔵委員会 第6号