国民大衆が生活再建のための生業資金を一般金融機関から調達することが極めて困難な金融情勢下で、国民金融公庫への資金需要が著しく増大している。公庫は発足以来再度の増資を行い、10月末までに普通小口貸付33億1千万円、更生資金9億5千万円の貸付を実施してきたが、昭和25年度は8月末に増資分12億円の貸付を終え、9月以降は回収金のみに依存せざるを得ない状況となった。そこで増大する資金需要に対応するため、資本金を30億円から40億円に増額することを目的として本法案を提出するものである。
参照した発言:
第9回国会 衆議院 大蔵委員会 第2号