第八條ノ二 農林大臣又ハ都道府県知事ハ鳥獸ノ保護蕃殖ヲ図ル為特ニ必要アルトキハ省令ノ定ムル所ニ依リ鳥獸保護区ヲ設定スルコトヲ得
第一條第四項及第五項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
鳥獸保護区ノ区域内ノ土地又ハ立木竹ニ関シ所有権其ノ他ノ権利ヲ有スル者ハ農林大臣又ハ都道府県知事ガ当該土地又ハ立木竹ニ鳥獸ノ生育及蕃殖ニ必要ナル営巣、給水、給餌等ノ施設ヲ設クルコトヲ拒ムコトヲ得ズ
鳥獸保護区ノ区域内ニ於テ水面ノ埋立若ハ干拓、立木竹ノ伐採又ハ工作物ノ設置ヲ為サントスル者ハ農林大臣又ハ都道府県知事ノ許可ヲ受クベシ但シ鳥獸ノ保護蕃殖上一般ニ支障ナシト認メラルル行為ニシテ農林大臣ノ指定スルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ許可ノ申請アリタル場合ニ於テハ農林大臣又ハ都道府県知事ハ其ノ申請ニ係ル行為ガ当該鳥獸保護区ニ於ケル鳥獸ノ保護蕃殖ニ支障アリト認ムベキ相当ノ理由アルニ非ザレバ之ヲ拒ムコトヲ得ズ
国又ハ都道府県ハ第三項ノ規定ニ依ル施設ノ設置ニ因リ損失ヲ被リタル者又ハ第四項ノ規定ニ依ル許可ヲ得ルコト能ハザリシ為損失ヲ被リタル者ニ対シ通常生ズベキ損失ヲ補償ス
前項ノ規定ニ依ル補償ノ金額ニ対シ不服アル者ハ訴ヲ以テ其ノ増額ヲ請求スルコトヲ得