産業復興公団は、運営資金の借入れを復興金融金庫に限定されていたが、同金庫が貸出業務を停止したため、新たな資金借入れの途が閉ざされた。また、既存の借入金は使途が固定化され返済が困難な状況にある。さらに、1950年度予算では収支が均衡するものの、支払経費が上半期に集中するため、短期的な運転資金不足が見込まれる。そこで、借入金の返済や一時運転資金の確保のため、大蔵省預金部からの新規借入れを可能とする法改正を行うものである。
参照した発言: 第7回国会 参議院 通商産業委員会 第4号