食糧管理特別会計法の改正案には二つの主要な改正点がある。第一に、食糧証券及び借入金等の限度額を千五百億円から千七百億円に引き上げることである。これは昭和24年産米の政府買入れ価格の上昇や輸入食糧の増加により、食糧証券発行高が昭和25年1月末に約千六百七十億円に達すると見込まれるためである。第二に、昭和24年度において一般会計から百七十億九千三百万円を限度として繰入金を可能とすることである。これは輸入食糧の増加や食糧価格改訂の影響で手持食糧価額が増加する一方、通貨発行増加を抑制するため食糧証券の年度末残高を前年度末と同額に据え置く必要があることや、消費者価格を年末まで据え置くことによる損失への対応が理由である。
参照した発言:
第6回国会 衆議院 大蔵委員会 第16号