学校教育法の一部を改正する法律
法令番号: 法律第179号
公布年月日: 昭和24年6月1日
法令の形式: 法律

改正対象法令

提案理由 (AIによる要約)

医学・歯学部では練達した技術者だけでなく、立派な社会人としての医師・歯科医の養成が必要なため、入学資格の程度を高める必要がある。また、新制大学は4年制が原則だが、父兄の経済的負担や実務者の速やかな養成という社会的要請を考慮し、当分の間2年制・3年制の短期大学制度を認めることで、新学制の完成と社会の要望に応えたい。なお、短期大学卒業者には一定基準のもと4年制大学への編入の道を開き、昭和25年度より開設する。

参照した発言:
第5回国会 参議院 文部委員会 第8号

審議経過

第5回国会

参議院
(昭和24年4月26日)
衆議院
(昭和24年5月7日)
参議院
(昭和24年5月9日)
衆議院
(昭和24年5月11日)
参議院
(昭和24年5月12日)
衆議院
(昭和24年5月14日)
(昭和24年5月16日)
参議院
(昭和24年5月18日)
衆議院
(昭和24年5月31日)
学校教育法の一部を改正する法律をここに公布する。
御名御璽
昭和二十四年六月一日
内閣総理大臣 吉田茂
法律第百七十九号
学校教育法の一部を改正する法律
学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)の一部を次のように改正する。
第五十六條に次の一項を加える。
医学又は歯学の学部を置く大学に入学し、医学又は歯学を履修することのできる者は、前項の規定にかかわらず、その大学の他の学部又は他の大学に二年以上在学し、監督廳の定める課程を履修した者又は監督廳の定めるところにより、これと同等以上の学力があると認められた者でなければならない。但し、主として藥学を履修するために、大学に入学しようとする者については、この限りでない。
第百八條の次に次の二條を加える。
第百九條 大学の修業年限は、当分の間、第五十五條の規定にかかわらず、文部大臣の認可を受けて、二年又は三年とすることができる。
前項の大学は、短期大学と称する。
第一項の大学には、第六十二條の規定は、これを適用しない。
第百十條 前條に規定する大学を卒業した者が第五十五條に規定する大学に入学する場合には、その卒業した大学における修業年限を、文部大臣の定める基準により、入学した大学の修業年限に通算することができる。
附 則
この法律中第五十六條の改正規定は、公布の日から、第百九條及び第百十條の規定は、昭和二十五年三月一日から施行する。
文部大臣 高瀬莊太郎
内閣総理大臣 吉田茂
学校教育法の一部を改正する法律をここに公布する。
御名御璽
昭和二十四年六月一日
内閣総理大臣 吉田茂
法律第百七十九号
学校教育法の一部を改正する法律
学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)の一部を次のように改正する。
第五十六条に次の一項を加える。
医学又は歯学の学部を置く大学に入学し、医学又は歯学を履修することのできる者は、前項の規定にかかわらず、その大学の他の学部又は他の大学に二年以上在学し、監督庁の定める課程を履修した者又は監督庁の定めるところにより、これと同等以上の学力があると認められた者でなければならない。但し、主として薬学を履修するために、大学に入学しようとする者については、この限りでない。
第百八条の次に次の二条を加える。
第百九条 大学の修業年限は、当分の間、第五十五条の規定にかかわらず、文部大臣の認可を受けて、二年又は三年とすることができる。
前項の大学は、短期大学と称する。
第一項の大学には、第六十二条の規定は、これを適用しない。
第百十条 前条に規定する大学を卒業した者が第五十五条に規定する大学に入学する場合には、その卒業した大学における修業年限を、文部大臣の定める基準により、入学した大学の修業年限に通算することができる。
附 則
この法律中第五十六条の改正規定は、公布の日から、第百九条及び第百十条の規定は、昭和二十五年三月一日から施行する。
文部大臣 高瀬荘太郎
内閣総理大臣 吉田茂