貿易資金の不足を補うための応急措置として、以下の2点の改正を行うものである。第一に、貿易資金の不足を補充するため、借入金または融通証券の発行限度額を現行の250億円から300億円に引き上げる。これは昭和23年度中の輸出物資買入等の支払額が約1,095億円に対し、輸入物資売払代金等の受入額が約862億円となり、現行の借入限度額を全額借り入れてもなお約49億円の資金不足が生じるためである。第二に、貿易資金特別会計の歳入歳出の決算上の過剰金を、現行の一般会計への繰入れから、貿易資金への組入れに変更し、その増加に充てることとする。
参照した発言:
第5回国会 衆議院 大蔵委員会 第5号