貿易組合法は戦前、輸出入部門の組織化と貿易統制の強化を目的として制定されたが、戦後の経済民主化と独占禁止法の制定により、同法のアウトサイダーへの統制権や強制加入などの規定が独禁法の趣旨に抵触することとなった。また、連合軍総司令部の管理下で貿易が再開され、貿易組合の必要性が失われ、大部分が解散・閉鎖機関に指定された現状を踏まえ、今後は貿易公団の運営と業者の創意工夫を活用した貿易振興を図るため、同法の廃止を提案する。
参照した発言: 第1回国会 衆議院 商業委員会 第6号