海軍刑務所ハ各軍港及要港(德山及馬公ヲ除ク)竝ニ大阪ニ之ヲ置キ其ノ所在地名ヲ冠稱ス
第三條 所長ハ海軍ノ法務科ノ士官又ハ特務士官ヲ以テ之ニ充ツ當該鎭守府、警備府又ハ商港警備府ノ司令長官ニ隸シ所務ヲ掌理ス
第四條 所長ハ部下ノ職員缺員中又ハ事故アリテ其ノ職務ヲ執ルコト能ハザルトキハ他ノ職員ヲシテ其ノ職務ヲ代理セシムルコトヲ得
第五條 所長缺員中又ハ事故アリテ其ノ職務ヲ執ルコト能ハザルトキハ部下ノ職員席次ニ從ヒ其ノ職務ヲ代理ス但シ鎭守府、警備府又ハ商港警備府ノ司令長官特ニ代理者ヲ置キタル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
第六條 支所長ハ海軍ノ法務科ノ特務士官ヲ以テ之ニ充ツ所長ノ命ヲ承ケ支所ノ所務ヲ掌ル
第七條 看守長ハ海軍ノ法務科ノ特務士官准士官又ハ下士官ヲ以テ之ニ充ツ所長又ハ支所長ノ命ヲ承ケ庶務及戒護ニ從事シ部下ノ看守ヲ指揮監督ス
第八條 看守ハ海軍ノ法務科ノ下士官又ハ兵長ヲ以テ之ニ充ツ上官ノ命ヲ承ケ看守、護送、門衞等ノ事務ニ服ス
第九條 附ハ海軍ノ軍醫科士官又ハ衞生兵曹ヲ以テ之ニ充ツ所長又ハ支所長ノ命ヲ承ケ醫務衞生ニ關スル事項ヲ掌ル
第十一條 海軍刑務所ニ附ヲ置カザル場合ニ於テハ海軍刑務所ノ醫務衞生ニ關スル事項ハ當該海軍刑務所ノ所在地ニ在ル海軍病院ノ職員ヲシテ之ヲ管掌セシメ當該海軍病院所屬ノ衞生兵ヲシテ之ヲ助ケシムルモノトス