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(戦時民事特別法中改正法律)
法令番号: 法律第九號
公布年月日: 昭和20年2月14日
法令の形式: 法律
被改正法
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改正:
戦時民事特別法
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル戰時民事特別法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年二月十三日
內閣總理大臣 小磯國昭
司法大臣 松阪廣政
法律第九號
戰時民事特別法中左ノ通改正ス
第八條ノ二
第一審ニ於テ當事者雙方ガ口頭辯論又ハ準備手續ノ期日ニ出頭セズ又ハ辯論若ハ陳述ヲ爲サズシテ退廷スルコト二囘ニ及ビタルトキハ訴ノ取下アリタルモノト看做ス但シ當事者ガ其ノ責ニ歸スベカラザル事由ニ因リ最終ノ期日ニ出頭スルコト能ハザリシ場合ニ於テ其ノ事由ノ止ミタル後一週間ノ不變期間內ニ期日指定ノ申立ヲ爲シタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ規定ハ上訴審ノ訴訟手續ニ之ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ同項中訴ノ取下トアルハ上訴ノ取下トス
第二章中第十一條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第十一條ノ二
民事訴訟法第七百八十三條ノ規定ハ之ヲ適用セズ
第十七條ノ二
調停主任ハ遲滯ヲ避クル爲特ニ必要アリト認ムル場合ニ限リ地方裁判所長ノ選任シタル者又ハ當事者ノ合意ニ依リ選定セラレタル者ニ非ザル者ト雖モ適當ト認ムル者ヲ調停委員ニ指定スルコトヲ得
第十九條中「第十六條及第十七條」ヲ「第十六條乃至第十七條ノ二」ニ改ム
第五章 登記
第二十條
裁判所ガ爲スベキ登記事項ノ公吿ハ之ヲ爲サズ
商法第十二條ノ規定ノ適用ニ付テハ登記ノ時ニ登記及公吿アリタルモノト看做ス
第二十一條
登記事項ニ變更ナキコト、或事項ノ登記ナキコト又ハ登記簿ノ謄本若ハ抄本ノ記載事項ニ變更ナキコトノ證明ヲ受ケントスル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ手數料ヲ納付シテ之ヲ請求スルコトヲ得
第二十二條
登記ノ申請書ニ添附スベキ書類、登記ノ申請人及登記ヲ移シ又ハ轉寫スル場合ニ關シテハ勅令ヲ以テ別段ノ定ヲ爲スコトヲ得
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行ノ際現ニ繫屬スル訴訟ニ付本法施行前ノ期日ニ於テ當事者雙方ガ出頭セズ又ハ辯論若ハ陳述ヲ爲サズシテ退廷シタル囘數ハ第八條ノ二ニ規定スル囘數ニ之ヲ算入セズ
本法施行前ニ登記シタル事項ニシテ公吿ナカリシモノニ付テハ本法施行ノ時ヲ以テ登記ノ時ト看做シ第二十條第二項ノ規定ヲ適用ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル戦時民事特別法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年二月十三日
内閣総理大臣 小磯国昭
司法大臣 松阪広政
法律第九号
戦時民事特別法中左ノ通改正ス
第八条ノ二
第一審ニ於テ当事者双方ガ口頭弁論又ハ準備手続ノ期日ニ出頭セズ又ハ弁論若ハ陳述ヲ為サズシテ退廷スルコト二回ニ及ビタルトキハ訴ノ取下アリタルモノト看做ス但シ当事者ガ其ノ責ニ帰スベカラザル事由ニ因リ最終ノ期日ニ出頭スルコト能ハザリシ場合ニ於テ其ノ事由ノ止ミタル後一週間ノ不変期間内ニ期日指定ノ申立ヲ為シタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ規定ハ上訴審ノ訴訟手続ニ之ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ同項中訴ノ取下トアルハ上訴ノ取下トス
第二章中第十一条ノ次ニ左ノ一条ヲ加フ
第十一条ノ二
民事訴訟法第七百八十三条ノ規定ハ之ヲ適用セズ
第十七条ノ二
調停主任ハ遅滞ヲ避クル為特ニ必要アリト認ムル場合ニ限リ地方裁判所長ノ選任シタル者又ハ当事者ノ合意ニ依リ選定セラレタル者ニ非ザル者ト雖モ適当ト認ムル者ヲ調停委員ニ指定スルコトヲ得
第十九条中「第十六条及第十七条」ヲ「第十六条乃至第十七条ノ二」ニ改ム
第五章 登記
第二十条
裁判所ガ為スベキ登記事項ノ公告ハ之ヲ為サズ
商法第十二条ノ規定ノ適用ニ付テハ登記ノ時ニ登記及公告アリタルモノト看做ス
第二十一条
登記事項ニ変更ナキコト、或事項ノ登記ナキコト又ハ登記簿ノ謄本若ハ抄本ノ記載事項ニ変更ナキコトノ証明ヲ受ケントスル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ手数料ヲ納付シテ之ヲ請求スルコトヲ得
第二十二条
登記ノ申請書ニ添附スベキ書類、登記ノ申請人及登記ヲ移シ又ハ転写スル場合ニ関シテハ勅令ヲ以テ別段ノ定ヲ為スコトヲ得
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行ノ際現ニ繋属スル訴訟ニ付本法施行前ノ期日ニ於テ当事者双方ガ出頭セズ又ハ弁論若ハ陳述ヲ為サズシテ退廷シタル回数ハ第八条ノ二ニ規定スル回数ニ之ヲ算入セズ
本法施行前ニ登記シタル事項ニシテ公告ナカリシモノニ付テハ本法施行ノ時ヲ以テ登記ノ時ト看做シ第二十条第二項ノ規定ヲ適用ス
本文
詳細・沿革